江戸時代の庭園様式の一つである「回遊式庭園」。園内を歩き回りながら楽しく鑑賞するための「回遊式」を用いた住空間です。
回遊性は生活に心地よいリズムを生み出し、効率を高める。動線は必ずしも道でなくてもかまわない。部屋のような空間でも良いし、建物の内と外を大胆に横断しても良い。単調な廊下とせずに住空間を回りながら現れるいくつもの表情を堪能し、視界が次々と展開していくうちに空間は実際よりも広く感じる事ができます。
また一方的に展開する空間に比べ閉塞感が少ないのも特徴です。小さな子供はこうした雰囲気を察知して回遊動線を走り回る事になります。なにより回遊動線はストレスが溜まらないし、止まらないということ自体が開放的。
園内をぐるぐる回れるような、一筆書きになる事をイメージした空間です。