注文住宅でつくる二世帯住宅

世田谷区の人口推移を見てみると平成7(1995)年から増加し、少子高齢化に伴い、高齢者の割合も増えてきています。
平成22(2010)年では約83万人、約44万世帯、高齢化率18.3%という数になっていて、今後も人口と高齢化率が増加されていくと予想されています。
そのような中、二世帯住宅を望む声も珍しくない現在で、注文住宅だからできる家族が一緒に生活できる空間の作り方をご紹介します。

二世帯住宅は主に以下の3つのタイプに分かれます。

1. 分離タイプ

各世帯のプライバシーを尊重

玄関を始め多くの部分が分離することで、価値観やライフスタイルの異なる親世帯と子世帯がそれぞれ独立した生活ができるように、各世帯のプライバシーを尊重することができます。
しかし、敷地面積も広くなり、生活費もそれぞれが負担することから費用が他のタイプよりも多く発生します。

2. 共有タイプ

設備の一部を共有するライフスタイル

家族の希望や状況に応じて、設備の一部を共有する部分と独立させる部分を選ぶことで、各家庭に合わせたオリジナルな二世帯の生活スタイルを作っていくことができます。

各世帯の価値観やライフスタイルをよく検討しどういう住まいにしていくかを計画していく必要があります。

3. 融合タイプ

各世帯がお互いにサポートできる環境

家族の寝室などプライバシーの空間は別々ですが、その他の設備や家のスペースは共有で使用します。一般的な間取りとしては、1階に玄関、キッチン、トイレなどの共有スペースを配置し、2階に寝室や子ども部屋を配置することが多いですが、トイレや洗面所を2階にも置くことがあります。

お互いに家事・育児を協力でき、特に介護の面でも子世代が親世代をサポートすることができますので、安心して過ごすことができます。孫と祖父母が触れ合う機会がふえることよって、孫の成長を見届けることができます。しかしその反面、精神面におけるプライバシーの確保が難しいので、価値観が異なる場合にお互いに譲り合う必要があります。

世田谷区でも40代、50代、60代が暮らす割合は全体の半分を占めるため、
将来を見据えた暮らしを考え、注文住宅だからできる二世帯住宅を検討してみてはいかがでしょうか。