小さなお子様のいる家庭は、家事や育児に日々忙しく過ごすことが多いもの。
「家は3回建てないと、理想の家に出来ない」と誰かが言ったけれど、
私たちには1回目の注文住宅で「もう一度建てるとしても、こんな家が良い」と言って下さるリピーターのお客様が多い。
良い家とは、ライフステージに寄り添えるこんな家なのだろう。
C様邸は30代のご夫婦と女の子2人の4人家族のお住まい。
27坪の敷地の南側が通路として抜けている立地を生かし、どこにいても採光を感じられることを大前提に設計した。
キッチン・洗面・ランドリー等、家事に必要なものは2階のリビングに隣接して配置し、
朝起きてから1日の活動を終えるまでを、計算された動線の中でスムーズに行う事が出来る。
慌ただしい朝の食事の準備にも、キッチンに直結したパントリーはとても利便性が良く、
家族分の食事もお弁当の準備もスムーズに出来る。
サービスバルコニーにはゴミの一時置きが可能で、いちいち1階までおりる手間も無い。
お出かけ前に混み合いがちなパウダールームも、ゆったりした2ボウル洗面台があればいつでも自分のペースで身支度ができる。
毎日の洗濯だってガス式の衣類乾燥機があれば、天気や時間の都合に左右されずに
いつでも短時間で仕上げる事が出来、「家事がずっと楽になる」と好評だ。
子供の様子が目に入るキッチンは、程よくお互いの気配を感じる事が出来、自然と親子の会話も増える。
リビングの長さ3メートルのスタディカウンターは、お子様の勉強だけでなく大人の在宅ワークや家事コーナーとして使う事も想定し、電源の配置や配線を隠す工夫に余念が無い。
収納は各スペースごとに配置し、家族の誰にとっても使いやすく、すっきり仕舞える事を重要視。
必要なものがすぐに取り出せ、散らかりづらい家を実現した。
玄関には延べ2.4メートルの幅のシューズボックスがで壁伝いに設置され、家族の履物やスポーツ用品等が増えても充分な収納量を確保した。
それぞれの個室にも、南からの光と風が心地良く通り抜ける。
上下階の行き来の際は、階段の窓からパティオのシンボルツリーを眺められる。
このシンボルツリーが、アプローチを抜けて来訪したゲストにも癒しと感動を与え、
家族と共に成長する木の姿も見守られる仕組みだ。
一日の終わりには、広々としたお風呂で緑を見ながらゆったりくつろぎ、疲れを癒す。
そして、リビングの大画面テレビで好きな映画を見たり、ロフトスペースで趣味を楽しむ等、
思い思いの時間を過ごして明日への活力を養う事が出来る。
10年後、20年後、子供たちが大きくなった時には、また新しい趣味や生活スタイルにこの家が寄り添える事を目指した。
シンプルに仕上げた内装も、これからお子様とご夫婦一緒に素敵な彩りを加えてくれることだろう。