都内の住宅地に佇む白い外壁の3階建ての建物が、自宅兼オフィスである。
間口約9m・奥行11mの長方形の敷地には、2台並列のガレージシャッターと石張りの外壁を配置し、
あえて玄関ドアを道路側に見せない事でプライバシーとセキュリティーを保護すると共に、堂々とした外観を強調させた。
門扉を開けると、アプローチのステンドグラスとシンボルツリーがライトアップされ、家への期待感を高める。
玄関ドアを開ければ、眼前には美しいパティオとスケルトン階段が正面に現れ、玄関脇のコーナーを利用した飾り棚からさりげなく漂う花の香りに包まれた。
趣味の絵画や、四季折々の花をつける植物たちもゲストをあたたかく出迎える。
ビルトインガレージからもエントランスに直結しており、雨の日も快適に外出する事が出来る。
車での外出がしやすいビルトインガレージ、そしてそれらの全てから日の光と自然が楽しめる。
スケルトン階段で仕切られたLDKには、壁を作らずガラスを多用し、
それぞれに仕切られながらもつながる大空間が出来上がった。
各所に配置したミラーが、更に空間の広がりを生み、やわらかい日の光を一層拡散している。
キッチンは、大容量のパントリーとランドリールームへとウォークスルー出来る配置で、家事の負担も大幅に軽減した。
キッチンには生ゴミを肥料として再利用できる機械式のディスポーザーも搭載、ゴミ捨ての手間を省き、
環境にも配慮した自然派の奥様らしいセレクトだ。
LDKから収納へとスムーズに移動できる間取りのおかげで普段の生活からゲストを招いてのパーティーまで様々な場面に対応出来る。
お手持ちの絵画を適所に飾っても作品が映えるよう、インテリアはシンプルにまとめた。
エントランスからリビングダイニング、洗面室、プライベートルーム至るまで、床暖房も完備。家中どこにいても快適な温度を保つことができる。
水廻り製品はコーディネーターと共にショールームへ出向き、イタリア製アイテムを中心に一つひとつ手に取って、愛着の湧くものを選んだ。
これは31坪の敷地で実現したものである。好きなものに囲まれて人生を満喫するI様の家は、熟すごとに深く味わいを増すそのワインのように、今後も魅力を増し続けていく事だろう。